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移民と難民

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時事英単語(8-1)
移民と難民

2017年9月26日 (火)


アメリカやヨーロッパでは移民に対する風当たりが強まり、ミャンマー周辺では大量の難民が発生しています。今回は移民と難民に関する英語を見てみます。

移民は英語で一般にmigrantです。migr-は「動く」という意味の語幹で、これがmigrate「移住する、(鳥などが)渡りを行う」という動詞や、migration「移住」という名詞になったりします。ちなみに、移住の方向によってそれぞれ専用の単語があります。メキシコからアメリカへの移民を例にとると、メキシコから見てアメリカに出て行く人々はemigrant、アメリカから見てメキシコからやって来る人々はimmigrantとなります。

国際的(international)な移住の原因は様々ですが、その最も大きなものは経済的な魅力(lure)でしょう。移住した人々自身にとって、移住はより良い生活環境(living environment)において、より経済的に豊かな暮らし(economically better life)を送ることができる(かもしれないという)希望です。一方、本国に残る移民の親族(relatives)にとってもまた、移民は大きな役割(role)を持ちます。移民は移住先で職を得、その収入(income)のいくらかを本国の親族に送金します。OECDによると、この移民による国際送金(international remittance)の総額は、政府開発援助(Official Development Assistance)の総額を上回っています。

一方、受入国にとっての移民の利点(benefit)は何でしょう?一般的に国の経済状況が良くなるに従い、多くの人はより良い労働条件(working condition)を求めます。その結果、農業(agriculture)や漁業(fishery)など、賃金(wage)があまりよくない上に身体的に大変な(physically hard)産業(industry)に労働力(labor force)が集まりにくくなります。そうすると、労働者(laborer)を集めるには賃金を上げざるを得なくなり、人件費(personnel cost)が経営を圧迫します。国単位でみればこれは国際的な競争力(competitiveness)を下げ、経済成長(economic development)を妨げることとなります。その点、移民は多少労働条件が悪くとも働いてくれるため、資本家(capitalist)や企業にとって大変ありがたいものとなります。アメリカやヨーロッパ諸国が移民受け入れに積極的であった大きな要因(factor)の一つとして、この点があげられます。

長くなったのでひとまずここまでとします。

では今回の単語です。

migrant, immigrant, emigrant(移民)
migrate, immigrate, emigrate(移住する)
migration, immigration, emigration(移住)
international(国際的な)
lure(魅力)
living environment(生活環境)
relatives(親族)
role(役割)
income(収入)
remittance(送金)
Official Development Assistance(ODA、政府開発援助)
benefit(利点、利益)
working condition(労働条件)
agriculture(農業)
fishery(漁業)
wage(賃金)
physically(身体的に)
industry(産業)
labor force(労働力)
laborer(労働者)
personnel cost(人件費)
competitiveness(競争力)
economic development(経済発展)
capitalist(資本家)
human rights(人権)
factor(要因)

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